本革と合皮の違いについて
こんにちは。今回はバッグ事業を運営していてよく聞かれる、本革と合皮の違いについて、分かりやすく解説していきます。
目次
1.本革とは?
2.合皮とは?
3.レザーとは?本革?合皮?
4.本革と合皮のメリット・デメリット
5.epeの本革について
6.まとめ
1.本革とは?
本革とは、文字どおり、本物の革のことを言います。一般的には牛革がよく使われていますが、それ以外にも馬革・豚革・ワニ革・エイ革など、動物の皮からできている革を本革と言います。この本革は、天然皮革(ひかく)とも呼ばれます。
動物の皮は、そのままでは革製品に使用できないため、植物の樹脂や化学薬品を使って皮を柔らかくする「なめし(鞣し)」という作業が行われます。鞣していない状態を「皮」、鞣したものを「革」と呼び区別しています。
※本革と床革について
革製品には、本革ではなく、「床革(とこがわ)」が使われる場合があります。革製品ができる前の「皮」には層があり、表面が「本革」、下層部分が「床革」と呼ばれます。
この床革は、本革に比べて安価で手に入りますが、耐久性に乏しく、本革のような経年変化がないため、それぞれの特徴を踏まえて選ぶことが必要です。
2.合皮とは?
合皮とは、動物の皮を使わずに、人工的に作られた革のことを言います。本革を天然皮革と呼ぶことに対し、合皮は人工皮革、フェイクレザーとも呼ばれます。天然の布地に合成樹脂を塗布し、表面を本革に似せて作っています。合成樹脂には、ポリ塩化ビニールやポリウレタン樹脂がよく使われています。
3.レザーとは?本革?合皮?
本革や合皮ではなく、「レザー」とだけ表記されていることもあります。英語では、レザー(leather)は本革(天然皮革)を指すのに対して、日本では、本革と合皮の両方をレザーと表現しており、この言葉だけだとどちらか分からないケースも多くあります。
もしお気に入りのバッグなどで「レザー」と書いてあった場合、本革なのか、合皮なのかを確認してみると良いでしょう。
4.本革と合皮のメリット・デメリット
本革と合皮、どちらを選べば良いの?と悩む方もいるのではないでしょうか。本革と合皮はそれぞれ特徴があるため、これを理解した上で、自分にあった製品を選びましょう。
<本革>
メリット
- 長持ちする
- 見た目の高級感が出る
- 経年変化(エイジング)を楽しめる
デメリット
- 価格が高い
- 雨や汚れにデリケート
- 動物が持つキズやシワがある
<合皮>
メリット
- 価格が安い
- 雨や汚れに強い
- キズやシワなどが少ない
デメリット
- 劣化して表面がボロボロになりやすい
- 安っぽく見えてしまうことがある
- 本革のような経年変化がない
5.epeの本革について
epeのバッグは、本革を使用しています。本革にも様々な種類がありますが、epeでは「ベジタブルタンニンレザー」というものを採用しています。これは、化学薬品を使用せず自然由来の植物性タンニンを使うことで、有害物質が発生することのない、環境に配慮した本革になります。
このベジタブルタンニンレザーは、環境にやさしいだけでなく、一般的なクロムなめしよりも経年変化が出やすく、長く使っていただくことで世界に1つだけのバッグを育てることができます。
6.まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。革やレザーといっても色々な種類があるため、初めての方にとっては分かりにくいかもしれませんが、理解していくと革製品を選ぶ楽しみが増えていきます。革製品の特徴を少しでも知っていただけたら嬉しいです。