エシカル消費について

こんにちは。今回はepeのアイテムにも関係が深く、最近ニュースなどでも取り上げられることが多い「エシカル消費」について解説していきます。

目次
1.エシカル消費って何?
2.なぜエシカル消費が注目されているの?
3.エシカル消費、私たちにできること
4.レザー製品を取り巻く環境問題について
5.epeの取り組むエシカル消費について
6.まとめ

 

1. エシカル消費って何?

エシカル(ethical)とは、直訳すると「倫理的な」「道徳的な」という意味です。自分の都合だけでなく、他の人々や社会、環境など、地球全体にどのように関わり、どう影響するのかを考えて商品やサービスを選ぶ、「思いやりある」消費のことを言います。
「地球」というスケールで社会を考えると、私たちが多様な動植物と共存していることや多くのエネルギー資源、原材料、食料品などを海外から輸入していることに気付かされます。大量生産・大量消費・大量廃棄の暮らしによって、地球温暖化や海洋汚染などが発生し、生態系が破壊され、エネルギー資源が減少し、異常気象による農作物への被害などが深刻化しています。
地球環境の現状や問題を「自分には関係ない遠い話」と見過ごすのではなく、より良い未来に向かって思いやりある消費をしていくことが大切です。


2. なぜエシカル消費が注目されているの?
エシカル消費が注目されている背景には、最近よく耳にする「SDGs」が関係しています。
「持続可能な開発目標(SDGs)」の17の目標のうち、目標12「つくる責任 つかう責任」に、「持続可能な生産・消費形態の確保」が掲げられており、2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発および自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにすることなどが盛り込まれています。
エシカル消費は、この目標の理念にも通じる消費行動と考えられているため、非常に注目を集めています。

 

(出典)国際連合広報センターホームページから引用

 

3. エシカル消費、私たちにできること

私たちが普段の生活の中でできる「エシカル消費」とは、どのようなことがあるのでしょうか?具体的には以下のような行動があげられます。

・買い物に袋が必要な場合は、マイバッグを持参する。
・必要な食品を必要なときに必要な量だけ購入する。
・リサイクル素材を使ったものや省エネ製品など、環境に配慮した商品を購入する。
・フェアトレード商品を購入する
(フェアトレード…開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、開発途上国の生産者・労働者の生産力や経済状況の向上を目指す貿易の仕組み)
(出典)東京くらしWEBから引用

これらの中には、皆さんが日常的にすでに実践している消費行動が含まれているかもしれません。難しく考え過ぎず、身近で簡単なことからエシカル消費を始めてみることが、持続可能な社会の形成に貢献することにつながります。

 

4. レザー製品を取り巻く環境問題について

レザー製品においても、このエシカル消費は大きな課題となっています。なぜかというと、現在、レザー製品を生産する際の環境汚染が問題になっているからです。
レザー製品を作る際は、なめし(動物の皮を革製品に使用できるように加工すること)という工程が必要になりますが、現在は海外にて多くのなめし作業が行われています。
このなめし作業は、一般的に「クロムなめし」と呼ばれる方法で行われます。クロムなめしには重金属系薬品の塩基性硫酸クロムが使われます。それ自体に毒性はないのですが、熱が加わるなどして化学反応が起きると、六価クロムという極めて毒性の高い物質に変化することがあります。また、なめしの工程には大量の水を使うため、クロムの排水が水質汚染の原因になることが大きな問題になっています。

 

5. epeの取り組むエシカル消費について

レザーバッグブランド「epe」は、このエシカル消費の促進に取り組んでいます。
epeのバッグは、植物タンニンなめしと呼ばれる方法を採用しています。これは、自然由来の植物にある水溶性の化合物を使用して革を作る方法で、化学薬品を使わずになめしを行うため、環境にやさしく、「土に還るレザー」「地球に還るレザー」とも言われています。
epeのブランドテーマは、「Life with ethical mind」です。直訳すると「エシカルな心と共にある暮らし」という意味になります。epeをご使用になる皆様にエシカルな日々を送ってほしいというブランドの想いが込められています。epeは、このエシカルな暮らしが当たり前の世の中になるよう、エシカルなマインドの普及に努めていきます。

 

6. まとめ

いかがでしたでしょうか?エシカル消費とだけ聞くと、漠然として一体何から手をつければ良いのか分からない方も多いかと思います。大事なのは、「ちょっとしたことから」「無理のない範囲で」取り組むことだと思います。「食べる分だけ買う」「エコ素材の商品に興味を持ってみる」など、今日からできることを始めてみるのはいかがでしょうか?